木の色を変化させる方法で一番簡単なものは、塗料を使用しての塗装ですが、私どもは塗装を施さず、木の色を変化させています。
塗装は、木の表面に塗装膜ができるため、木の呼吸を妨げます。無垢の木は、空気中の水分を吸収したり放出したりを繰り返すため、この木の呼吸を活かすために、私どもは媒染液を用いた染色により色の変化をつけています。
媒染液を使っての木の染色は困難の連続でした。数日を経過しないとどんな色になるかが予想できません。木によって思った色が発色しないこともしばしば。
何種類もの媒染液を製造し、やっとのことで希望していた色に染色することが可能になりました。